こんにちは。
今回の再現選手は、怪我さえなければ2000年代のバファローズの左腕エースになっていたかもしれない高木康成選手です。
パワナンバー:11600 70951 02589
<画像ファイル>
高木康成(33)
県立静岡高→近鉄バファローズ(2000〜2004)→オリックス・バファローズ(2005〜2009)→読売ジャイアンツ(2010〜2014)
<再現年度:2002年> 27登板 3勝3敗 63 1/3回 61奪三振 防御率2.56
選手について
豊富な変化球を巧みに使って打者を幻惑する左の軟投派。プロ入り後のイメージとは反するかもしれないが意外にも高校時代は三振をかず多く奪えるタイプであり、3年夏の甲子園では1試合17奪三振も記録していた。
プロ入り後は今回作成した2002年に先発と中継ぎを両方こなして27試合に登板。後述するがスタッツ的にもかなりの好成績を見せ、前川と並んで将来の左のローテ格として期待されていた。
ところが翌年に左肩痛のため全休。それ以降はリリーフで好成績を残すことはあったがローテ入りまでは至ることができなかった。
2010年に巨人に移籍してからは貴重な左腕リリーフとして活躍。某番組で「リッチギー高木」と呼ばれるなど人間性の面でも愛された選手であった。
2014年に引退してからは巨人スタッフとして毎年出世を重ねているとのこと。
2002年の高木投手だが、現代でよく使われる指標だと次のような数字が並んでいた。
HR/9:0.43
BB/9:2.42
KK/9:8.67
これらを見る限り高卒3年目の左腕としてはかなり優秀な数字が並んでいることがわかるだろう。確かに球速などのパワー面を見るとプロスペクトらしさは薄いかもしれないが、現役で言うとソフトバンクの前田悠伍投手のような技巧と完成度に優れた若手投手だったことが窺える。
もし2003年以降も飛躍を続けていたら左のエース格として2桁は勝てていたであろう左腕だったはず。
能力について
球種:決め球は「ドロンと落ちる大きなカーブ」でデフォは普通のカーブ。スローカーブ派閥が多いですが資料を信じて今回はDカーブを採用しています。
逃げ球:被本塁打率0.43
奪三振:奪三振率8.67。当時はイニング数を超える三振を奪えた投手は少なく、かつ左腕の希少性も考えると付けていいと判断しました。
緩急◯:決して速くないストレートをカーブとスライダーでカバー。
内角攻め:4死球。右投手にインコースを抉れるのが強みだったとのこと。
ノビF:球速の投球割合50%以下、かつ当時の資料にも「ストレートの球速が課題」とあった。投手イメージにも合っている。
ケガF:キャリアを通してケガに泣かされた。