こんにちは。
今回の再現選手は、守備名人のイメージが強い一方で実は5ツールプレイヤーの萌芽も見せていた赤松真人選手です。
パワナンバー:11500 71078 71859
<画像ファイル>
赤松真人(52)
平安高→立命館大→阪神タイガース(2005-2007)⇨広島東洋カープ(2008-2019)
<再現年度:2005年>
一軍成績 2試合 打席なし
二軍成績 .363(240-87) 7本 33打点 29盗塁 OPS.973
選手について
NPBでも最高峰の俊足強肩でグラウンドを駆け巡った外野守備の名手。身体能力の高さに加えて打球判断の良さと送球スキルなども含め全てが高レベルで、守備力だけなら球界でも最上位と評価されることもあるほど。
2010年に見せたスパイダーキャッチは未だ多くのファインの脳裏に刻まれているはず。守備走塁面では間違いなく「大成した選手」といって過言ではない選手だ。
一方で打撃面ではパンチ力こそあるものの確実性と出塁能力にあと一歩欠け、完全なレギュラー獲得には至っていない。
そんな彼だが、実は阪神時代のルーキーイヤーは首位打者・盗塁王・最多得点・最高出塁率の4冠を叩き出している。
しかも286打席で7本塁打を放つなど長打力も一定以上の水準を見せており、こと二軍成績だけ見ればトリプルスリーを最大値に見据えられるほどの選手といえた。
50m5秒6、遠投125mを誇る身体能力特化型の外野手が1年目でここまでの適応を見せたのであれば、現代基準では間違いなくトッププロスペクトと目される存在となるだろう。
しかし、
・当時の阪神には赤星・金本という絶対的レギュラーが存在しており外野の枠が1つしか余っていなかった
・その1枠にも桧山・浜中・スペンサーといった強力なライバルが存在した
・当時はまだ「俊足=転がす」という風潮が強く、ダウンスイングを首脳陣から命じられてしまった
・当時の赤松本人のポカの多さ、怪我の多さ
といった事情が相まって中々出場機会に恵まれなかった。
そんな状況下で救いの手を差し伸べたのが広島であり、当時の選手層的に「20代中盤でセンターを守れる外野手」がいなかったカープにとっては文字通りピンズドの存在。
結果的に新井貴浩選手の人的補償で広島に移籍。その後の活躍は皆の知るところだ。
とはいえ、1年目にファームで見せた打撃成績とパンチ力を見ていると、時代の潮流と合っていれば圧倒的守備力と二桁本塁打を両立できる選手、ひいては日本代表クラスになれたかもしれない選手だった。
外野版の菊池涼介選手や右の近本光司選手のようなイメージが個人的には近い。
現代はOPSやWRC+などのセイバー指標が発達し、長打の価値を再認識されたことで身体能力型でも転がすバッティングから振りに行くバッティングを志向する選手が増えている。そういった時代であれば……のifを見てみたい選手だ。
能力について
色々な媒体で「阪神時代はポカが多かった(要約)」といった記述を見たためそういった若手時代の粗さの要素を含んでいます。
固め打ち:二軍で高打率だが一軍では打てていない。好調な試合ならヒットを積み重ねられるイメージで。
バント◯:バントヒットの名手。
内野安打◯:同上。広島移籍後は軒並み内野安打率が高い。
ローボールヒッター:低めの打球をすくい上げてHRにするのが上手いイメージ。
盗塁E:二軍の盗塁成功率は.784、一軍だと.500。盗塁技術の成熟度的にEでいいかなと判断。
走塁E:当時のブログや記事等で走塁ミスや意識の低さを指摘されていた。阪神時代だけならEで良さそう。
ケガF:要所でケガをしがちでレギュラー定着を妨げていた。