【パワプロ2024】ダラス・カイケル(千葉ロッテ) パワナンバー【再現選手】

こんにちは。

今回の再現選手は、サイヤング賞経験者が緊急来日ということで大きな注目を集めている、元MLB最高峰左腕のダラス・カイケル投手(の現在の能力)です。

パワナンバー:11600 10068 21307

 

ダラス・カイケル

ヒューストン・アストロズ(2009-2018)→アトランタ・ブレーブス(2019)→シカゴ・ホワイトソックス(2020-2022)→アリゾナ・ダイヤモンドバックス(2022)→テキサス・レンジャーズ(2022)→ミネソタ・ツインズ(2023)→ミルウォーキー・ブルワーズ(2024)→千葉ロッテマリーンズ(2024)

<今シーズンMLB成績> 4登板 0勝0敗 16 2/3回 11奪三振 5.40

 

選手の概要

かつてはMLBでも最高峰の左腕だったサウスポー。2014年から2018年の5年間で通算67勝をマークした実績を持ち、全盛期は高い制球力と変化球のコンビネーションを武器に凡打の山を築いてきた。

投球スタイルは比較的技巧派寄りのシンカーピッチャー。MLB投手にはそこそこいる「フォーシームよりもシンキングボールの速球を多く投げる」タイプのピッチャーで、そこにスライダーやチェンジアップを織り交ぜてアウトを積み重ねていくタイプ。

一方で全盛期は切れ味鋭いスライダーに加えて速球も150km/h台を叩き出しており、パワーピッチャーとしての側面も持っていた。

 

しかし2021年以降は平均球速が低下(後述)し、さらに自慢の制球力にも陰りが見えるなど投手としてのバリューが年々減少。

2021年以降は毎年苦しい投球を繰り返すようになってしまった。

 

そして2024年の7月29日に千葉ロッテマリーンズへの電撃移籍が発表された。

サイ・ヤング賞受賞者のNPB入りはこれで3人目。全盛期の投球は見せられない可能性も高そうだが、ベテランの豊富な経験を活かしてマリーンズの優勝争いのキーマンになれるかが見ものだ。

 

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選手のタイプについて

参考資料およびデータ引用元:

FanGraphs Baseball

Dallas Keuchel pitch type splits for Major League, Minor Lea…

ファストボール

ここ数年は最高球速も90マイル(約144km/h)を割っておりストレート系の平均球速は80マイル前後(約140km/h)。これは現在のNPBの中でも決して速くはない(むしろ遅い)部類です。
とはいえ全盛期でも最高球速で92マイル(約148km/h)前後・平均球速89マイル(約143km/h)。元々ボールの速さよりもボールを動かして抑えることを売りにしていた投手なので、「大きく衰えた」とはいえなさそうに見えます。(被打率ベースでも)
しかし、もう1つの不安要素としてはファストボールの制球力も悪化していることが心配。
2020年まではファストボールのB率(四球率)は高くても11%以内に収まっていたものの、2021年以降は【14.3% →14.4%→23.4%】で推移。2024シーズンこそ9.8%となっていますが、ここ数年で与四球率も急激に悪化しているのが非常に気がかり。
とはいえ動画を見る限りではコマンドは衰えていなさそう。四隅を突く投球はできていました。
打たせて取る投球が身上のため、日本のストライクゾーンに対応できるかが鍵になりそう。

変化球

全盛期(2015年頃)はスライダーを決め球としており、高い制球力と空振り率を誇る最大の武器のボールでした。その威力は今でも錆びついておらず、昨シーズンもBB率0%、K率31%、被OPS.541と優秀な水準を誇っています。

他にはチェンジアップとカットボールも持ち球。

チェンジアップは彼のグラウンドボール戦術の要であり最もゴロを打たせている球種。また近年でも威力をキープしている球種であり、2021年以降では投球割合が2番目に多い球種かつ被打率は毎年彼の球種の中ではベストの水準。チェンジアップという視点では十分にMLB級の威力をキープしているといえます。

一方でカットボールはK率こそ高いもののここ数年は被打率・被OPSともに彼の持ち球の中では悪い水準。

なのでNPBでローテ入りするためにはいかにチェンジアップが日本のバッターに通用するか、いかにカッターの威力を取り戻せるかがカギになるかもしれません。

その他

フィールディング・バイブル・アワードを通算5度受賞するなどフィールディングは超一流。

投手ゴロを捌く姿も見ものです。

まとめ

現在の彼のピッチングスタイルをまとめると、

■ファストボール(シンカー)は球速・制球ともに衰えている。NPBでもファストボールだけで考えると通用できない可能性がある
■チェンジアップは現在でも凡打を打たせるのに十分なクオリティを保っている。
■投球割合がそこそこ多いカッターが打たれがちな一方で、投球割合を減らし気味のスライダーは三振奪取能力が高い。NPBで投球割合を変えるかが見もの

■MLBではパワー不足で打たれるケースが目立ちつつあったが、飛ばないボールと見られる2024年環境なら復活もありえるかも?
といった具合です。
サイヤング賞投手が日本にどれだけ順応するか、野球ファンとしては期待したいものですね……!

能力について

対左B:2023年は対左の被OPS.639、対右の被OPS.898。サイヤング賞の時も左打者の方が強かった。
リリース○:イメージ。この手の技巧派左腕にはつけたくなるやつ
打球反応○:MLB最高峰の投手守備力。
球持ち○:選手スタイルからのイメージ+動画でフォームを見た印象。
ノビF:ここ最近はファストボールの被打率が球種の中でワーストクラスになっているため。
軽い球:2021年以降で被弾が激増している。制球を乱すイメージよりは球威低下のイメージの方が強く感じられたため。
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