こんにちは。2025年へのアップデート後は初めての選手公開となります。
今回の再現選手は、2003年の成績が印象的すぎるものの前年当時は球界屈指のトッププロスペクトだった古木克明選手です。
パワナンバー:11400 20869 28460
古木克明(33)
豊田大谷高→横浜ベイスターズ(1999-2007)→オリックス・バファローズ(2008-2009)
<再現年度:2002年>34試合 .320(100-32) 9本 22打点 OPS.993
選手について
野球ファンの間では知らぬものはいないであろう、ロマン満載だった左の強打者。
筋骨隆々の体が生み出すパワーは逆方向にもスタンドインできる長打力の源泉。さらに俊足強肩と身体能力も高いためポテンシャルという意味では松坂世代の野手では間違いなくNo. 1だったはずの選手。
一方で攻守に粗さが残っていたのも事実であり大成を妨げる原因になってしまった。ミート力・選球眼・守備力といった技術面の成長がなかなか見られなかったことが原因と考えられる。
とは言ったものの、これはあくまで2003年以降の成績を知っている者だから言える話。2002年までの古木克明選手は明らかに球界トッププロスペクトと言って差し支えない成長曲線を描いていた。
1年目から二軍で.266 5本とまずまずの成績を残すと2年目は二軍で3割10本塁打を記録。プロ入り後すぐに二軍レベルで通用するほどの打撃センスと長打力を持っており、俊足強肩なことから期待度も高かった。
期待度そのままに2002年はシーズン後半に一軍昇格を果たすとわずか34試合で9本塁打、OPSは1.000に迫るほどの大活躍。
オフの国際大会(インターコンチネンタル杯)でも本塁打を量産したこともあり、冗談抜きで2002年終了時点では若手の最有力株であった。少なくとももし現代で同等の成績を残していたら間違いなくプロスペクトと目されていただろう。
だが2003年以降は皆の知るような成績に終始してしまい完全開花とはならなかった。
確かに技術面や本人の意識に問題があった点は否めないものの、身体能力や選手タイプ的に佐藤輝明や梶谷隆幸のような強打者に育っていた可能性も少なくはないはず。
あのまま順調に育っていた世界線を見てみたい選手の1人だ。
能力について
広角打法:逆方向への長打力が最大の特徴。
ラインドライブ:鋭いライナー性の本塁打が特徴。当時の資料にも「本質は中距離打者」という記述があった。
対エース◯:桑田・山本昌・岩瀬らエースクラスの選手から本塁打を放った。
対ストレート◯:直球系で打率.400。翌年も通算打率の割には直球打率は高いため。
初球◯:初球打率.536(28-15)
チャンスF:得点圏打率.280 (-.040)。Eでもいいけど未完の大器っぽさを出したいのでFに落としました(翌年のこともあるので)
対左F:対右.347 6本、対左.250 3本。当時から左に弱い。
扇風機三振:三振率23.6%。通算で考えても2003年以外は扇風機をつけるほど酷くはない。
送球F・エラー:この年も三塁で守備率.921と低かった。翌年はお察しの通り。