こんにちは。
今回の記事は、読売ジャイアンツがドラフトで実際に指名しそうな選手を予想する記事です。今回は上位指名編です!
なお、ロッテ編と異なり巨人は育成選手で多くの選手をとることが予想されるため、ドラフト4位までの中位候補を記事で紹介することにします。
※2020年の戦力状況については以下の記事をご覧ください。
【プロ野球】私的・各球団2020ドラフト予想 読売ジャイアンツ編(補強ポイント編)
補強ポイント
前回の記事で、現状の巨人の補強ポイントは以下の点であると考えてきました。
【投手】
・球威のある即戦力型リリーフ(右ならなお良し)
・左右問わず1年目からローテに入れる先発
・育成含め、2軍の先発型若手をきちんと先発させるための即戦力投手(育成含む)
【野手】
・外野のプロスペクト候補
・近未来に遊撃を「守れる」内野手
・左の強打者候補(外野ならベスト)
今回は上位指名を見据えた評価なので、特に「先発できそう」「パワーで押せそう」な投手と、野手評価と外野評価の両方を見据えられる選手を挙げてみます。
[ad]入札1位候補
佐藤輝明外野手(近畿大・左打)【外野プロスペクト枠】【左の強打者枠】
身体能力の高い左のスラッガー。芯で捕らえた時の飛距離と打球速度はドラフト候補でもNo. 1クラスでしょう。
大型でありながら俊足と強肩を持ち合わせているのもポイントが高いです。素材としては近年の野手の中でもトップクラスの選手ではないでしょうか。
しかし現時点では守備とミート能力に粗さが残るため、1年目から外野でフル稼働できるかと言われると微妙かも。柳田選手や糸井選手のように3〜5年後にコアになってくれればいいという指名です。
伊藤大海投手(北海道駒沢大・右投/23歳)【先発枠】
個人的には、「1位佐藤濃厚」の報道はブラフで、本命はこちらの可能性もあると思っています。(あくまで推測ですが……)
「MAX155km/hの直球」「抜群の制球力」「MLBクラスの直球の回転量」「決め球になりうるスライダー」「多彩な変化球」と、先発としての総合力は非常に高い投手です。さらにメンタル面の強さと研究熱心な向上心も盛り合わせている、まさに大学No. 1投手。
外野手は外国人補強で補う手もありますが、先発の数不足は外国人だけではどうにもなりません。菅野投手のメジャー移籍を見据えると、1巡目に伊藤大選手狙いに切り替える線もあるのではないかと思っています。
[ad]ハズレ1位候補
とはいえ巨人が1巡目でクジを引き当てるのは夢のまた夢だと思っているので、ハズレ1位以降で取りたい選手も手厚めに書きます。
木澤尚文(慶應義塾大・右投)【即戦力リリーフ枠】
ロッテのドラフト記事でも紹介した、MAX155km/hの剛腕投手。
直球の速さやキレ味、変化球も含めた奪三振能力の高さは出色。1年目からクローザー起用も見据えられる好投手。成績だけ見ると四球率が高いですが、成長曲線やフォームを見ていると制球も決して悪くないように思えます。
同じようなスペックの甲斐野投手や津留崎投手が1年目から活躍しているのを見ると、万全ならばルーキーイヤーからブルペンで稼働できそうな投手といえそうです。
右のパワー投手不足に苦しむ巨人にはうってつけの投手ではないでしょうか。
森博人投手(日本体育大・右投)【即戦力リリーフ枠】
こちらもロッテ編で紹介した投手。両球団で「即戦力リリーフ」「パワー型」という補強ポイントがかぶっている以上、ハズレ1位の枠で同じ選手を紹介させていただきます。
MAX155km/hの速球とキレ味鋭いスライダー、カットボールが武器。巨人には速球とスライダーで押すタイプの日本人中継ぎはほぼいないので、ブルペンを厚くする意味でも貴重な戦力になります。
大学3年度までリリーフ登板が多めで「1軍で即ローテ入り」というと苦しいかもしれませんが、中継ぎの柱候補としては1年目から期待できそう。
幸いにも2位以降でも先発候補の投手は残っているので、うまく選手を選んでいけば大丈夫でしょう。
ハズレハズレ1位〜2位候補
とはいえ近年のくじ引き状況やハズレ候補の集中ぶりを見ていると、正直2回目のクジも外す可能性が出てきます。
そうした時のために「3回目のドラ1入札候補」も見ておきましょう……!
入江大生投手(明治大・右投)【先発枠】
某雑誌でも巨人ドラ1候補になっていた、バランスの良いフォームから繰り出されるMAX153km/hの直球と多彩な変化球が売りの投手。
実績の少なさが懸念点でしたが、10月のリーグ戦では13奪三振完封勝利をあげるなど、まさに上り調子の右腕です。
リーグ戦ではしっかりイニング数以上の奪三振を記録しており、制球もまずまず。
文句なくドラ1候補筆頭かと言われると微妙ですが、先発ローテ候補として今年の全選手上位15名の中には確実に入ってくる選手です。
大道温貴投手(八戸学院大・右投)【先発枠】
ロッテ編での2位予想として紹介した選手です。巨人の方が即戦力先発の需要が高いため、ここではハズレハズレ1位で紹介します。
今年の大学生・社会人の先発候補の中でも安定感と爆発力のバランスが取れている選手。150km/hの速球と魔球レベルに曲がるスライダーを武器に所属リーグで無双中の右腕。
同じ大学の先輩・高橋優貴投手とほぼ同じレベルの成績を残している上、4年秋の成績では大道投手の方が上。こちらも1位としては物足りないかもしれないが、巨人の2巡目までには絶対に残っていない選手でしょう。
ちなみにイケメン。ドラ1なら女性ファンの心も掴みそう。
中森俊介投手(明石商業高・右投) ※素材枠
もし中森選手が残っていた場合、2巡以降に即戦力投手を回して中森選手を取る作戦も考えられたのでここに置きました。
MAX150km/hに到達する速球もさることながら、制球力や投球術やメンタルにも優れている投手。戸郷投手・直江投手のように2〜3年目から1軍で先発する可能性を秘めている投手です。
昨年のドラ1・堀田投手は同じ高校生ドラ1でも完全な素材型。そのためギャンブル性の高そうな山下投手よりは中森投手を推したいです(あくまで残っていればですが……)
ここまで1巡目候補(本指名〜ハズレハズレ1位)を考えてきました。
次は2位候補の選手です!
[ad]2位候補
田沢純一投手(武蔵ヒートベアーズ・右投/34歳)【即戦力リリーフ枠】
説明不要の元MLB右腕。MAX156km/hの速球は健在、変化球のキレも問題なし。
年齢のことを考慮しないなら今年のドラフト候補の中で実力No. 1クラスでしょう。
ただ問題は稼働年数。来年35歳であることから、どれほど長持ちしても5年間が精一杯の稼働期間でしょう。そのため田沢投手で穴埋めできている間に他の若手を育てる必要があります。
とはいえ「近未来の中継ぎ不足を埋める」意味なら最高の選手。
鈴木昭汰投手(法政大・左投)【先発枠】
ウエーバー順を考慮すると巨人の2巡目までは残っていない可能性も高いが、直球に威力のある左の先発候補。
2020年秋は奪三振率を向上させつつ四球も減らし、上位指名が予想される好投手。
左でMAX150投手でありながら、決して速球一本調子ではなくスライダーやチェンジアップでアクセントをつけることも可能。総合力が高く、1年目からある程度安定して試合を作れる先発候補です。
来田涼斗外野手(明石商業高・左打)【外野のプロスペクト候補】
2〜3年に一度出てくる、左の3拍子全てが揃った高校生外野手候補。甲子園が開催されていればドラ1候補になっていたであろう選手です。
タイプや身体能力は若干異なるものの藤原恭大選手を彷彿とさせる選手。俊足と強肩に加え、俊足に頼り切ることなくバットを振り抜ける思い切りの良さも魅力。
フォーム的にやや時間はかかるかもしれないが、5年後の外野のコア候補として押さえておきたい選手でしょう。
個人的には、即戦力候補の某外野手よりも「長打力がある」「今後、1番タイプだけでなく3番タイプになれる素質もある」ことから来田選手を推したいです。
村上頌樹投手(東洋大・右投)【先発枠】
ドラフト直前に負った怪我の具合が気になるものの、万全なら試合を作る能力では最上位クラスの先発投手。
直球のスピードこそ他のドラフト候補にやや見劣りするものの、抜群の制球力とスライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップなどを投げ分けられる投球は、凄みがなくても”勝てる投手”の投球。
事実、リーグ戦での防御率は通算で1点台と12勝。安定感の面では今年のドラフト候補でも屈指の好素材です。
課題は怪我の具合がどうかとパワーが若干足りない点。それでも1年目からローテに入れる投手として評価が高くなりそうな投手です。
来季は先発が足りなくなりそうな中、5勝程度を積み重ねられるルーキーは貴重なはずですから。
[ad]3位候補
ここからは3位候補です。
「即戦力投手」「外野のコア候補」「遊撃」などの候補はこの辺りから取る作戦もありでしょう。
大江克哉(NTT東日本・右投/24歳)【先発枠】
総合力に優れた右腕。
大学の即戦力ドラ1候補のような圧倒的なストレートはないが、カットボール・チェンジアップ・カーブを投げ分ける投球を見せます。また、150km/h近くをコンスタントに投げられる投手。
派手さはなくとも低被安打・高奪三振率を残せる投手。パワー不足でもないため先発候補として即戦力の期待がかかります。
去年ドラフト3位だった岡野祐一郎投手と比較すると、大江投手の方が四球こそ多いものの平均球速や被打率・奪三振率では上。そのためプロでもローテ候補には浮上してきそう。制球が少しだけ不安点か。
平内龍太(亜細亜大・右投)【即戦力リリーフ枠】【右腕パワー投手枠】
故障明けのコンディションが心配だが、最速156km/hを誇る爆速投手。
この手の豪速球投手にしてはあまりコントロールに難がある話は聞かないように感じます。豪速球の他にもSFFを持ち、鋭く手元で落ちる武器となっています。
スペックの割りに奪三振率が少ないのはやや不安か?それでも真っ直ぐの力でグイグイ押せる投手は今の巨人では魅力大。
即戦力リリーフ候補ではあるがまだまだこれからの投手。化ければとんでもないクローザーになる素質を秘めています。
伊藤優輔投手(三菱パワー・右投/24歳)【即戦力リリーフ枠】
最速155km/h、常時140km/h後半の真っ直ぐを投げる速球派右腕。社会人でも抑え登板が中心の、中継ぎに適性と経験がある投手。
真っ直ぐの良さに加え、高速で鋭く変化するカットボールも魅力。三振が欲しい場面にはうってつけの投手です。
ただこの手の投手にありがちな制球難もあります。球の威力を考えると上位で消えてもおかしくない投手ですが、プロに入って中継ぎ陣に入る中で四球が増えないかが心配。スペック的にはかなりの高投手です。
元謙太選手(中京高・右打)【外野のプロスペクト候補】
完全な素材型選手ですがツボに入った時の飛距離は出色。去年の甲子園で逆転満塁HRを放ったのを覚えている方もいるのではないでしょうか。
高校時代は投手メインながらも5om5秒9の俊足とMAX144km/hの速球を投げた選手。身体能力は抜群のものを持っています。
今はまだダイヤの原石ですが、5年後を見据えた時に菊田選手・伊藤選手・山下選手・加藤脩選手らと別タイプのプロスペクト候補を見据えるとこの選手になるのかなと。
佐藤輝選手と来田選手を両方逃した場合には候補として上がってくるかもしれません。
瀬戸西純内野手(慶應義塾大・左打)【守備の良いショート枠】
個人的には3位だともったいない(=4位〜5位で取りたい)選手だと思っていますが、今年のドラフト情勢的に3位でないと彼は取れない可能性が出てきたのでここで挙げます。
六大学でも屈指の守備力を誇る遊撃手。2020年大卒ショート四天王(元山選手・瀬戸西選手・小川選手・矢野選手)の一人。
とにかく守備だけを見れば今すぐ一軍で通用するレベルのフィールディングが最大の持ち味。坂本勇人選手のコンバートや吉川尚輝選手の故障離脱時に穴埋めできるほどの守備を期待できます。
打撃は三振が多いのが難点です…が、4年から急激に打撃もよくなりHRを打てるようになりました。他の遊撃候補より打撃でも伸び盛りな点がポイントが高いです。
僕は、坂本選手のコンバートを促す役割の遊撃候補は瀬戸西選手が一番いいのかなと思っています。
[ad]最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます!
今年のドラフトは超大物自体は少ないものの、次点クラスの好選手がたくさんいる年です。そのため選手選びも難航しました…。
この記事がどれほど参考になるかは分かりませんが、本番のドラフトを楽しむ一助になってくれたならとても嬉しいです!
次回は巨人の中位・下位で気になっている選手を上げていこうと思います。
<ロッテのドラフト考察はこちらから>
【プロ野球】私的・各球団2020ドラフト予想 千葉ロッテマリーンズ編(補強ポイント編)
【プロ野球】私的・各球団2020ドラフト予想 千葉ロッテマリーンズ編(上位候補編)
※ドラフト予測・ドラフト観戦のお供にはこちらもどうぞ!