こんにちは。
この記事では、パワプロ再現選手の作り方や査定で考えていることについて、僕なりの意見を書いていきたいと思います。
文章量は多くなる代わりに情報量を多く詰め込んだ記事にしていくので、この記事を読めば誰でもパワプロ再現選手作成を始められるようになるはずです!
パワプロ2022を機に再現選手作成をする人がもっと広まってくれると嬉しいです!
筆者について
僕はパワプロ10からパワプロを始め、再現選手作成を始めたのはパワプロ2018からになります。
そこから現在までで約200人以上の選手を作成し、「ドラフト選手」「全盛期選手」「年度別チーム作成」など様々なカテゴリで選手を作成してきました。
こんにちは。以前から作っていた1999年福岡ダイエーホークスを作成したので、この記事で公開したいと思います! 未公開の選手記事はチームをアップし次第随時更新していく予定です。 パワナン[…]
今年もドラフト指名選手再現やります!!!できる限り早く詳細な記事を書ければなと思っております(2021/12/19追記)全選手制作が完了し、選手画像ファイルのZIPファイルを作成いたしました。全選手対応版は以[…]
そのためある程度の査定経験はある方だと考えています(自分で言うのは気が引けますが……)
パワプロ査定(と査定ブログ)を始めるメリットについて
査定の具体的な話に移る前に、パワプロ再現選手作成および査定ブログを開設するメリットについても記載します。なぜなら選手作成+ブログ作成は、趣味のひとつとして非常に奥が深い上に有用なものだからです。
選手作成とブログ開設のメリットとしては以下のものが挙げられます。
②好きな選手・使いたい選手を各モードで使用・共有できる
③ゲーム中のパワポイントに困ることがなくなる
④ブログで収益化を達成すれば、選手作成でお金を得ることもできる
1つずつ見てみましょう!
プロ野球観戦への解像度が上がる
パワプロ再現選手を作成する際には、選手の特徴やプレースタイル・成績などを見ていく過程が生じます。いろいろなデータを見てインプット量が増えていくことでプロ野球選手や成績への知見が広がることが期待できると考えています。
また、現役の選手だけでなくOB選手についても触れる機会が増えると、解説やコーチのOBを知っている機会が増えるため普段の野球観戦がより楽しくなるでしょう。
また、査定の際に必要な指標(セイバーメトリクスなど)を知る機会や読み取る力の向上にもパワプロ査定は貢献してくれます。指標を理解できるようになることでプロ野球観戦がより楽しくなることは間違いないはずです。
好きな選手・使いたい選手を各モードで使用・共有できる
みなさんは今まで「どうしてこのOB選手が実装されていないのか」「ドラフト選手や新外国人をいち早く使いたい」「漫画やアニメの選手をパワプロで使いたい」と思ったことはありませんか?
それが可能になるんです。再現選手を使えば。
プレイヤー自身で上記の作成することで、擬似的にこれらの選手を対戦・ペナント・マイライフなどで使用できるようになります。パワプロのプレイ幅が大きく広がること間違いなしです。
そしてオンライン機能を用いることで全世界のユーザーに自作の選手を公開することができます。自分と同じように使いたい選手がいるユーザーを助けられることでしょう。
ゲーム中のパワポイントに困ることがなくなる
再現選手を作ることの”実用的な”メリットその1。
パワプロ内でのアイテム購入には「パワプロポイント」が必要になりますが、意外とポイント確保が大変。みなさんもポイント不足に悩まされた経験があるのではないでしょうか。
そんな時に役立つのも再現選手作成。オンラインで公開した選手がDLされるとパワポイントが得られるのですが、一定数の選手をUPしておくことで安定したPP獲得源として機能してくれます。
ブログで収益化を達成すれば、選手作成でお金を得ることもできる
再現選手の実用的なメリットその2。ブログを作成してGoogle Adsenseの審査に通ることができれば選手作成で収益を得ることもできます。実際にSNSでは収益化を達成している方もちらほら見かけます。
(とはいっても「パワプロだけで生活を成り立たせる」レベルは現状困難です……お小遣い稼ぎ程度に考えていた方が無難です)
査定資料について
ここからは査定をするための資料について語っていきます。
査定資料はたくさんあるもののそれぞれ特徴や一長一短がありますので、用途や年代ごとに使い分けると良いです。
①江川卓スカウティングレポート(1997〜2001)
②プロ野球スカウティングレポート(2006〜2014)
③ベースボールレコードブック
④Wikipedia
⑤ほのかのへや
⑥- nf3 – Baseball Data House Phase1.0
日本プロ野球(NPB)に関する様々なデータをまとめたサイトです…
⑦データで楽しむプロ野球
日本プロ野球(NPB)の詳細データを提供しています。2012年度分からの全試合結果、コース別成績、条件別状況別成績等公開…
得点圏成績なども含め、2011年以降の選手査定で必要なデータはこのサイトでほぼ全て手に入ります。
2011年以降の選手を作る際には必須と言ってもいいでしょう。
パロメーターの考え方
ここからは各パロメーター(例:ミート、パワー)の決め方について考えていきます。
パロメーターの決め方には2種類あると考えていて、ここでは成績査定とポテンシャル査定ということにします。
※注:この基準は、あくまで公式の査定から推測した筆者独自のものです。この通りに決めなければいけないものではないことは留意いただけますと幸いです。
成績査定
主に野手のミートが該当します。他には守備力、コントロール、変化量もこちら寄りの基準だと考えています。パワーは半々くらい。
どういうことかというと選手が残した成績をそのままパロメーターに反映するタイプの査定です。「そんなの当たり前じゃん」と思う方もいるかと思いますが、後述の『ポテンシャル査定』と比較すると違いが見えてくるはずです。
成績査定で重要になってくる要素としては、成績そのものに加えて出場機会の多さもファクターの1つになります。
例えば、同じ.300の打者がいても「600打数180安打の選手」と「10打数3安打の選手」ではどちらが安打を放つ能力が高いかを考えると、前者になるはずです(後者は能力を測るためのサンプル数が少なすぎるため)。
同じように額面上の成績は同じであっても出場機会が少ない選手は低く見積もった方が良いケースが出がちです。
また、比較的年度ごとにパロメーターの変化が出やすい部分でもあります。これは身体能力は1〜2年で大きく変化することが少ない一方で、(打撃)成績は年度ごとで大きく変化するケースが見られるためです。
ポテンシャル査定
主に野手の走力と肩力が該当します。パワーも最近はこっち寄りかも。(個人差あり)
こちらの特徴は成績よりもその選手が持っているポテンシャルをそのまま能力に反映していることが多い点です。新人選手でも走力や肩力にAやBを見かけることが多いのがいい例ですね。
というのも肩力や走力は成績では測れない要素が大きい(例:盗塁が少ない≒足が遅い)ため、50mの数値や遠投の数値などから能力を推測することが多くなるためです。
各パロメーターごとの考察(野手)
ここからは各パロメーターごとの値の決め方を考察していきます。まずは野手編です。
ミート
S:ほぼなし/打率.360〜くらい
A:打率.340〜くらい
B:打率.320〜くらい
C:打率.295/.300〜くらい
D:打率.270〜くらい
E:打率.240〜くらい
F:それ以下
G:ほぼなし/二軍でも打率1割前半レベル
パワー
S:50本〜くらい ★
A:30本〜くらい ★
B:15本〜くらい/長打力に極めて長けた控え選手
C:10本~くらい/長打力が武器の控え選手
D:4本〜くらい/パンチ力が定評の控え選手
E:2 本~くらい/パンチ力が武器ではない控え選手
F:それ以下/非力タイプの控え選手/打力に定評のある投手
G:野手はほぼなし
走力
S:50m 5秒6以下 クラス/リーグ最上位
A:50m 5秒7〜5秒8クラス/チームを代表する俊足
B:50m 5秒9〜6秒0クラス/かなりの俊足
C:50m 6秒0〜6秒3クラス/そこそこ、身体能力に困らない若手
D:50m 6秒3〜6秒5クラス/あまり足の早くないセンターライン、そこそこ走れる両翼選手
E:50m 6秒5以下クラス/鈍足とまではいかないが足が早くない選手
F:鈍足
G:「走れない」と言いきれる選手 (Ex.晩年の阿部慎之助、清原和博)
肩力
S:遠投130m〜クラス/盗塁阻止率.500〜クラス/超強肩
A:遠投120m〜クラス/盗塁阻止率.400〜クラス/強肩でも上位クラス
B:遠投110m〜クラス/盗塁阻止率.350〜クラス/一般的な強肩
C:遠投100m〜クラス/盗塁阻止率.300〜クラス/肩に困っていない身体能力型
D:遠投90m〜クラス/盗塁阻止率.200〜クラス/肩が微妙なセンターライン、三塁手/そこそこの肩を持つ一塁手
E:盗塁阻止率1割台クラス/「弱肩」といわれる内外野手
F:極めて弱肩の野手
G:ほぼなし
守備力
S:歴史的な守備の名手(センターライン)
A:守備の名手(センターライン)、歴史的な守備の名手(捕手/三塁手)
B:UZRプラスを出せるクラス(二塁/遊撃/中堅)、守備の名手(捕手/三塁/右翼)、歴史的な守備の名手(一塁/左翼)、守備固めの名手
C:UZR微プラスクラスの選手(二塁/中堅)、UZRゼロ付近(遊撃)、守備に定評がある(三塁/一塁/左翼/捕手)、控えの守備型
D:UZRマイナスクラス(遊撃/二塁/中堅)、破綻のない守備(両翼/捕手)、そこそこ守れる控え
E:二遊間失格レベル(遊撃/二塁)、打撃型選手(一塁/三塁/左翼)
F:守備にかなりの不安がある選手(主に両翼)
G:守らせてはいけないレベル(例:C松山の一塁守備)
各パロメーターごとの考察(投手)
球速
コントロール
S:与四球率〜1.00くらい、かつシーズン防御率2.00台以下
A:与四球率1.00〜1.80くらい
B:与四球率1.75〜2.25くらい
C:与四球率2.00〜2.70くらい
D:与四球率2.40〜3.00くらい
E:与四球率2.75〜4.00くらい
F:それ以下
G:擁護できないクラスのノーコン
スタミナ
S:年間250イニング以上+10完投以上、黎明期限定
A:エース格の先発/180イニング〜くらい
B:先発の表ローテ/規定到達+150イニング〜くらい
C:先発の裏ローテ(およびそれに準ずる先発型)/100イニング〜くらい
D:5回で降板しがちな先発/先発リリーフ両刀型/イニング数や登板数がかなり多いリリーフ
E:大多数のリリーフ投手
F:左のワンポイント
G:いません
変化量/変化球
総変化量10〜:球界を代表するエースorリリーフ
総変化量9:NPBの”一流”選手
総変化量8:表ローテ級/表リリーフ陣
総変化量7:裏ローテ/一般的な一軍リリーフ
総変化量6:一軍で登板機会のある(それに準ずる)投手
総変化量5:エレベーター投手/一部の「直球がほとんどを占める」投手
総変化量〜4:育成途上
個人的・査定をする上で考えているポイント
ここからは僕が査定をする際に考えている点をいくつか記載していきます。
必ずしもその通りにする必要性はありませんが、「そういう視点もあるんだ」と思っていただけますと幸いです!
あくまで”再現”選手→違和感の出すぎない見た目で!
1つ目はこれ。どういうことかというと、公式デフォから著しく逸脱した強すぎる選手は(僕が作るときは)避けるようにしています。
実際のデフォでは金特複数持ちはほとんど見かけませんし、5球種持ちもほとんどいません。
また、一部選手によっては選手イメージのステータスにパロメーターを合わせる手もあります。僕はよくやりがち。
(例:清原選手はパワーAのイメージが強い→26本で終わった1994シーズンでもパワーB79ではなくA80にする)
赤特は個性
あくまで僕の考えですが、再現選手を作るときは長所とともに欠点もわかるようにしてあげるといい査定になると思っています。
デフォの12球団査定で青特と一緒に赤特があるように、選手を”再現”するという観点からは青特オンリーで強さを追求するよりも、適度に必要な赤特は織り交ぜてあげることで「選手再現」の精度が高まるのではないかと考えています。
作成前に使用目的を決めておく
これはどういうことかというと、再現選手やコンセプト選手を制作する際に「オーペナ用」「対人用」「年度再現用」などを決めておくといいということです。
例えば、ある選手が『チームの雰囲気を盛り上げるのに非常に長けた選手』であるとします。それを見てムード○をつけたくなったとします。
そのムード○は「選手の特徴を示す」という観点から見ると適切でしょう。しかし、(詳細は割愛しますが)オーペナのムード○はチーム勝率を1割ほど変えるぶっ壊れ能力です。
そのためオーペナで回すことを前提に考えるとムード○はバランスブレイカーとなるため不適切になります。
このようにコンセプトが変わるとつけるべき能力も変わってきます。そのため先に使うモードを想定してから制作するといいと思います。
データと印象のハイブリッド
個人的に結構意識している部分。その選手が残した成績や指標はしっかり調べるべきだけど、それだけでは選手の特徴を100%網羅したことにはならなくない……?みたいな話です。
「精神面の弱さ」「ボールのノビ」など、パワプロのステータスに現れる要素の中には定量化しきれない部分も存在します。また、パワプロが登場してからプロ入りした選手の場合は、過去の査定でイメージが既に付いていることもあります。
一方で数字は正直なのもまた事実です。今まで固定概念化していた通説がデータで覆される例も多くあります(守備得点など)。
ここでは「数値で表せる特徴」と「文章で表せる特徴」をうまくハイブリッドさせるといいよねって話です。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございます!査定について語ろうとしたら文字数がつい増えすぎました、、、
あくまでこの文章は僕の中での考え方ではありますが、この記事をもとにパワプロ査定をしてくれる人が増えてくれると嬉しいです!