こんにちは。
前回の記事で、ペナントのドラフトで心がけたいポイントの概要について述べていきました。
今回は、実際にドラフトで出てきた選手を見ながら、各順位ごとにどのような選手を取るべきかについて考えていきます!
優先すべきポイント(全順位共通)
各順位ごとのポイントと実戦での例を見ていく前に、どの順位でも共通して意識しておきたい点を書いていきます。
前回の記事で書いたことも含めて以下のようになるでしょう。
・変化量、球種優先のスカウティング ・優先順位は野手>投手
・野手は弾道を要注目。弾道3以上で高能力の選手を優先的に狙う(一部例外あり)
最後の「弾道を見る」というのは初出です。
なぜ弾道を見るかというと、弾道が成績の上下に直結するパロメーターであるため、かつ弾道3以上の選手はドラフトでスカウト詐欺が少ない(体感)ためです。
皆さんは、「せっかく選手のミートやパワーをC以上にしたのに全然好成績を残してくれない……」という経験はないでしょうか?多くの場合は弾道1か2であること(か得能の少なさ)が原因になってきます。
得能に関しては運も関わるので一概には言えませんが、弾道に関してはスカウティングの段階で確定で分かる項目です。
同時に弾道3の野手で非パワー型の選手は逸材が多いです。バランスの揃った高選手になる素材が多く転がっています。
これらを考えると、事前に弾道もよく見てスカウティングするのが重要となります。
ここまでがベースとなる知識です。以下から実際にスカウティングするべき選手の具体例を書いていこうと思います!
競合覚悟ドラフト1位枠
最初に触れていくのは「競合覚悟でもいいので絶対にドラ1で取りに行くべき選手」についてです。
この枠に入る選手は、一言で言うとそのままの能力でチームに入れても間違いなく1年目から主力になれる選手。もしくは圧倒的ポテンシャルがあり数年後に間違いなくスーパースターになれる選手です。
能力で言うと以下のような選手となります。高校生で上記を満たす選手はより評価が高くなります。
・弾道3以上でC以上が3つ以上ある
・ミート、パワー、走力のうちでAがあり、他の能力もD以上ある
・ミート、パワーの平均値がC以上あり、肩A以上の捕手
・弾道2以下でも全能力の平均がC以上の選手
【投手】
・コントロール、スタミナがC以上、3球種。できれば1球種の変化量が4以上
・総変化量10以上
具体的にリストアップした競合ドラ1枠は以下の選手になります!(年度はバラバラですがご了承ください) いずれもチームのコア候補になる選手たちですね。
①大学生捕手(右投右打。四国四天王) 弾道4 ミートC パワーB 走力E 肩力A 守備力E
②高校生野手(右投左打、一/外) 弾道3 ミートB パワーG 走力A 肩力C 守備C
③大学生内野手(右投右打、二。福井の怪物) 弾道3 ミートD パワーD 走力A 肩力A 守備B
④高校生投手(右投、先◎中◎) 145km/h コントロールC スタミナC スライダー2 スローカーブ3 フォーク2
なお2番目の「パワー以外は超高水準だがパワーのみ弱い」タイプの選手は時折オーペナで出現します。が、僕は積極的に取りに行っています。
なぜなら特性アイテムや野球留学でパワーを得る手段が豊富にあり、他の能力が高ければ成長期に重点的にパワー練習をすればなんとかなるためです。
他の能力が非常に高く、成長期にパワー練習だけやっても好成績を残す可能性が高いです。(実際に2の選手は30本塁打を打てる選手になりました) そのためどんどん取りに行ってしまいましょう!
単独1位枠
上で挙げた「何があっても絶対に1位指名する!」という選手が市場にいなかった場合に取りたい選手について。
目安として以下の基準を押さえておくと良いです!
・弾道3、B以上の項目が2つ以上ある
・C以上の項目が3つ以上あり、全体的にバランスが取れた能力の選手
・肩と守備がともにB以上ある捕手
【投手】
・決め球の変化量が5以上あり、他の能力も破綻のない投手
・総変化量8以上
・MAX155km/h以上。かつ、「決め球がある」「スタコンE以上」のいずれかがある投手
①大学生投手(右投、中◎先○抑○。関東のドクターK) 146km/h コントロールD スタミナE スラーブ1 チェンジアップ5 フォーク1
②大学生投手(右投、中◎抑○。東海の豪腕) 156km/h コントロールD スタミナE フォーク2 シュート3
③大学生捕手(右投右打、捕/一。大学No. 1捕手) 弾道2 ミートE パワーE 走力C 肩力S 守備力B
④高校生外野手(右投右打。東北の怪物) 弾道3 ミートF パワーE 走力A 肩力B 守備力D
⑤大学生外野手(右投右打、外/遊。大学No. 1外野手) 弾道2 ミートC パワーD 走力C 肩力B 守備力E
チーム事情によっては1枚目の投手や捕手は競合多数になる選手です。が、基本「チーム事情を無視してでも絶対1位に向かう」と言い切るには決め手が弱いと感じます。
特に最後の大学生外野手はパッと見の見た目こそ好選手ですが、体感で弾道2の選手は能力判明時に下ブレしやすいことに加え、早熟率も高いです。そのため、外野が比較的埋まっている球団では2軍で腐ってしまうリスクもあります。
ですが、チーム再建期や優勝間近で「手っ取り早く好選手が欲しい!」という時や最推しの選手をクジで外した時にはこのあたりの選手を取れると万々歳でしょう。
ハズレ1位〜上位枠
ここまでにあげたタイプの選手は、ほとんどの場合1位で消えます。また、不作年だとそもそも上記のレベルの選手がいないことも珍しくありません。
そうなった場合や1位でお目当ての選手を取れたあとの上位指名で狙いたい選手は身体能力型や打撃特化型の野手です。
具体的なポイントは以下の通りです。それぞれ「守備型」「パワー型」「走力」「バランス型」の中で好素材になっていく候補の選手です。
・弾道3かつパワーと肩力がC以上。いずれかにB以上があればなおGood
・走力がB以上かつミートパワーも平均D以上ある選手
・Cが3つ以上ある選手
・オールD以上
・(捕手が不足している場合)肩A以上で他の平均がEからD程度ある捕手
①高校生内野手(右投右打、三/遊。高校No. 1内野手) 弾道2 ミートE パワーF 走力C 肩力C 守備力C
②高校生捕手(右投右打) 弾道3 ミートF パワーC 走力E 肩力C 守備力E
③高校生内野手(右投右打、二) 弾道2 ミートC パワーE 走力C 肩力C 守備力F
④大学生外野手(右投右打。大学No. 1外野手) 弾道2 ミートC パワーE 走力B 肩力E 守備力D
⑤大学生内野手(右投左打、遊/二。大学No. 1遊撃手) 弾道2 ミートF パワーD 走力A 肩力C 守備力E
大体このランクの選手が出てきたら、チーム事情によってドラ1候補〜ハズレドラ1候補と見て問題ないと考えています。ドラ2以降で取れたら大勝利でしょう。
ただし、この辺りの野手はスカウト調査詐欺の他にもう一つの壁が出てきます。それが成長限界です。
基本的に多くの選手は、練習指示を与えると大なり小なり矢印が出てきます。
しかし、一部の高能力ドラフト選手の場合は、入団してすぐの練習指示でも特定の能力に矢印が出てこない場合があります。これが非常に厄介。練習で成長が望めないので、特性アイテムを使うか海外留学をしないと能力をあげられなくなります。
……が、それを差し置いても高能力選手は狙うべきでしょう。
理由は単純で、高能力選手が成長限界でない時のリターンが莫大なためです。置きに行った微妙な選手を取っても結局成長限界が低い選手は出てくるので、ドラフトの段階では強い選手を狙っていけばいいでしょう。
なお、しばしば「二遊間の強肩パワー型」や「一塁手の守備型」もパワプロのドラフト市場に出てきます。
これについては様々な意見があると思いますが、僕自身は「必要なら入団後にコンバートすればいい」と考えているので特に気にしていません。本当に好選手に育ったらどのポジションだったとしてもスタメンにおける選手になりますしね。
中位〜下位投手枠
ここでドラフト3位・4位以降に狙っていく選手を考えていきます。この枠で欲しい投手は素材型の投手です。球種が多い投手、コントロールがまとまった投手、球速が売りのロマン型などを狙っていきましょう。
以下のような選手がいたら特に狙い目です!
・コントロール、スタミナがD以上の投手
・150キロ超えで、1球種持ちやコントロールスタミナが両方F以下でない投手
・2球種あり、変化量4以上のものが1つ以上ある投手
そしてもう1つ見るべきポイントがあります。それは先発・中継ぎ・抑えの適性の多さです。
ここで取るべき投手は育成までに時間がかかる選手が多く、先発と中継ぎのいずれで使うべきかドラフトの段階ではわからない選手が多いです。
1つしか適性のない投手が投手が後になってから別の適性を付け直すのは時間もかかりますし非効率です。そのため入団時に先中抑の適性を揃えた投手を取る方が後々の手間を減らせます。
ここからは実際にどういう投手がいいのか見ていきます!
①高校生投手(左投、中◎抑◎) 140km/h コントロールE スタミナF スライダー1 カーブ2 スクリュー1
②高校生投手(右投、先◎中○) 140km/h コントロールF スタミナD スライダー1 チェンジアップ2 Hシュート1
③高校生投手(右投、中◎抑○) 145km/h コントロールD スタミナF フォーク2 シンカー1 Hシュート1
④高校生投手(右投、先◎中○) 141km/h コントロールE スタミナC スライダー1 フォーク4
このあたりの選手が、育成次第で大化けする素質を秘めつつも上位でCPUに取られにくい選手と言えるでしょう。
上位であらかた野手を指名し終えて素材型の投手が欲しい時には、このクラスの選手が狙い目になります。
なお、(素材型に限らずですが)高卒の選手を見たら真っ先に選手のふたつ名を確認しておくと良いです。
高卒の選手で「期待の逸材」がある選手は普通・晩成・超晩成のうちのいずれかであることが確定になります。
※ただし、高卒選手の中で期待の逸材を引けるかは運要素が強いです。そのため中位〜下位の投手を取るときには多めに取って逸材ガチャをすることも必要になってきます。
※早熟で枠を持て余している投手は交換トレードの種にするのも手です!
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
前回と今回のドラフト指名論はあくまで筆者の中での理論です。この文章を読んで、皆さんがさらに自分なりの攻略方法を編み出してくれたら嬉しいです!
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